- コラム
- 投稿日:2025.03.04
- 更新日:2025/03/04
実は人気者?おいしさから栄養まで山芋キムチの魅力とは

「キムチは好きだけど、いつも同じ味で飽きてきた…」そんなあなたにおすすめ!山芋キムチ!シャキシャキとした食感とピリ辛の風味の絶妙な一品は、一度食べたらやみつきになること間違いなし。近年でも健康志向の高まりにより、発酵食品への関心が増し、栄養価の高い山芋や長芋をキムチにするというアイデアが人気となっています。本記事では、山芋キムチの魅力や栄養効果、選び方、活用レシピまで詳しくご紹介します。
目次
山芋キムチとは何か?長芋との関係性を解説
山芋と長芋の違いとは
「山芋」とは、ヤマノイモ科ヤマノイモ属の芋類の総称です。長芋は山芋という大きなグループの中に含まれる一種です。山芋は日本全国で栽培される「自然薯」や「大和芋」を含む総称を指し、粘り気が強く、風味濃いのが特徴です。一方、長芋は比較的粘りが少なく、シャキシャキした食感が楽しめるのがポイントです。山芋の種類にとって、形状や水分量、味が違います。
キムチに使う山芋の特徴
キムチによく使われる山芋は、主に長芋と大和芋です。粘りがほどよくありながらも食感が楽しめる長芋を使用したキムチが一般的です。長芋は水分が多くシャキシャキとした食感で、カットしても崩れにくく、キムチの漬けダレがしっかり絡みやすい特徴があります。一方、大和芋は、粘り気が強くねっとりした食感で、長芋に比べて水分が少なく、濃厚な味わいが特徴です。
長芋が選ばれる理由
長芋は手に入りやすく、比較的扱いやすいため家庭料理にも適しているといえます。棒状で細長い形状なので、均一な大きさにカットしやすく、クセのない淡泊な味わいなので、キムチの辛味やうま味を引き立ててくれます。キムチの辛味と長芋の甘味が絶妙なハーモニーを生み出します。さらに、長芋は生で食べることもできるのでお手軽ですよね。これらの理由から、長芋はキムチとの相性が良く、美味しく食べられるため、山芋キムチによく使われるのです。
山芋キムチが人気な理由とは?
健康志向の高まりと発酵食品の魅力
発酵食品は腸内環境を整える効果があり、健康や美容を意識する人々から注目されています。特に山芋には消化を助ける酵素が含まれており、キムチの発酵菌との相乗効果が期待できます。また、ビタミンやミネラルなど山芋には栄養がたっぷり含まれています。
シャキシャキ食感でクセになる味
長芋のシャキシャキとした食感は、一般的なキムチとは異なり、ユニークな魅力です。シャキシャキ+とろ~りとした食感は山芋特有の歯ざわりですよね。一口食べるとクセになる味わいで、食卓のアクセントになります。そのため、リピートする方も多いのではないでしょうか。
栄養価が豊富で美容・健康に効果的
山芋キムチが人気を集めている理由は、シャキシャキとした食感やクセになる味わいに加え、豊富な栄養価による美容・健康効果が期待されているのも大きな利点です。
山芋や長芋には、レタスの4倍・トマトの3倍ものタンパク質やビタミンCやビタミンB群や食物繊維、カリウムなど、様々な栄養素を含んでいます。ビタミンCは、肌の弾力やハリを保つコラーゲンの生成に必須のため、美肌効果が期待でき、ビタミンB群は、エネルギー代謝を促進してくれ疲労回復につながります。また、カリウムはむくみ予防や血圧を下げる効果があります。健康と美容に役立つ栄養素ばかりですね。山芋独特の粘りには、大根に含まれる3倍以上の消化酵素があるため、でんぷんの消化吸収を助けてくれます。胃腸の働きを活発にするため、虚弱体質の方や病後の方にもおすすめです。
山芋キムチのダイエット・美容効果を深掘り!
山芋の食物繊維と腸活効果
山芋には豊富な食物繊維が含まれており、腸内環境を整える効果が期待できます。特に水溶性食物繊維は腸内の善玉菌を増やし、便通を促進する働きがあり、デトックス効果も期待できます。詳しくいうと、善玉菌のエサとなるでんぷん(レジスタントスターチ)を、消化せず大腸まで届けてくれるので、善玉菌は増え、腸内環境が整います。腸内環境改善は、美肌効果や免疫力向上にも繋がります。食物繊維の効果は、血糖値上昇の抑制やコレステロール値低下、肥満予防もなど多岐にわたっており、ダイエットや美容には欠かせない栄養素だといえますよね。
食物繊維の摂取目標量として、厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、1日あたりの食物繊維摂取目標量は、18~64歳で男性21g以上、女性18g以上とされています。しかし、実際の平均摂取量は目標量に達していないのが現状です。日々の食生活に意識して取り入れ、健康的な生活を送りましょう。
キムチの乳酸菌と相乗効果は?
山芋とキムチ、この二つの食材が織りなす相乗効果は、腸内環境の改善だけに留まりません。発酵食品であるキムチには乳酸菌が豊富に含まれており、乳酸菌は腸内フローラを整え、免疫力向上にも寄与します。山芋の食物繊維と組み合わせることで、腸内の善玉菌をさらに活性化させる効果が期待できます。また、腸内環境と脳は密接に関連しているとされ、腸内環境が整うことで、セロトニンなどの幸せホルモンの分泌が促進されます。つまり、キムチの乳酸菌と山芋のジオスゲニン(植物ステロールの一種)は、精神安定やストレス緩和に役立つ可能性があります。
低カロリーで満足感がある食べ方のコツ
山芋キムチは低カロリーながら満足感が高いため、ダイエット中の方にもおすすめです。ご飯と一緒に食べる際は玄米や雑穀米と組み合わせると、より腹持ちが良くなります。鶏むね肉や、納豆など高タンパク質もいいですね。きのこ類や海藻類など食物繊維をプラスしても満足感を得られます。また、納豆と合わせると栄養バランスが向上します。山芋キムチはそのまま食べても美味しいですが、冷たい料理よりも温かい料理の方が満腹感を感じやすいといわれています。満腹感が得られにくい方は、食材をプラスする以外にも調理方法で工夫をすると良いでしょう。
美容に良い食べ合わせの提案
山芋キムチはビタミンCやカリウムが豊富なため、美容効果も期待できます。特にアボカドやナッツ類と組み合わせることで、美肌をサポートする良質な脂質を同時に摂取できます。ヨーグルトと合わせると腸内環境改善にも効果的です。
- 美肌効果を高める組み合わせ
- 山芋 + キムチ + 納豆
- 山芋 + キムチ + アボカド
- 腸内環境を高める組み合わせ
- 山芋 + キムチ + 海藻(わかめや昆布)
- 山芋 + キムチ + きのこ
- エイジングケアに役立つ組み合わせ
- 山芋 + キムチ + パプリカ
- 山芋 + キムチ + 鶏むね肉
山芋キムチを日々の食事に取り入れることで、美味しさだけでなく健康や美容にも役立つので、ぜひ試してみてください!
長芋の旬とおいしい選び方を知ろう
新鮮な長芋の見分け方ポイント3つ
- 表面のハリとツヤ:乾燥しておらず、しっとりしているものが新鮮です。
- 適度な硬さ:柔らかすぎず、しっかりとした弾力があるものを選びましょう。
- 変色が少ない:カット部分が黒ずんでいないものが良品です。
旬ならではのおいしさを取り入れるメリット
長芋の旬は年に2回あります。特に、秋から冬にかけて旬のものは栄養価が高く、シャキシャキとした食感もより良い状態で楽しめます。皮が薄く、生で食べるにはいいですね。春に収穫される長芋は、貯蔵されていたためか秋から冬のものに比べると水分が少なくねっとりした食感が特徴です。加熱調理をおすすめします。
地域ごとに異なる長芋のおいしさ
地域によって味や粘りの違いがあります。長芋の生産量日本一の青森産の長芋はシャキシャキ感が強く、キメ細やかで、比較的に粘りも強いです。豊田商店で使用している長芋も青森県産です。他には、北海道産や滋賀県産もあります。北海道県の長芋は、水分量が少なく、ホクホクとした食感が特徴です。滋賀県産は、強い粘りが特徴です。地域ごとの気候や土壌の違いによって、風味や食感に個性があります。
豊田商店の山芋キムチ
山芋好きにはたまらない! 山芋キムチ 300g
サクサクとろーり、山芋特有の歯ざわりです。最後の一滴まで残さず食べたいおいしさです!安心・安全の国産(青森県産)の山芋のみを使用。もちろん全ての作業は手作業です。山芋独特の甘みと旨みを最大限に引き出す特製たれ(ヤンニン/ヤンニョム)との組み合わせは癖になる逸品です。他のお野菜では味わえない食感をぜひ一度お試しください。
サクサクおいしい!山芋キムチ
山芋好きにはたまらない!
山芋キムチ 300g
※こちらの商品は、山芋の特性上、水分がとても出やすい商品となっております。お送りする商品は作りたての商品ですが、お届け後はお早目にお召し上がり下さい。また、召し上がる際は、薬味をよくからませてくださいね※
残った山芋キムチを無駄なく使う工夫
山芋キムチのリメイクレシピ紹介
余ってしまった、酸味が強くなってしまったという方へ!そんな方たちへのアレンジ方法をご紹介します。味付けを変えて美味しくリメイクしてみてはいかがでしょうか。
≪山芋のとろろ焼き≫
- 材料
- 山芋キムチ: 100g
- 山芋: 200g
- 卵: 1個
- 小麦粉: 大さじ3
- だし汁: 大さじ2
- ネギや大葉: 適量
- 醤油: 少々
- 作り方
- 山芋キムチは細かく刻みます。山芋はすりおろします。
- ボウルにすりおろした山芋、刻んだ山芋キムチ、卵、小麦粉、だし汁を入れ、よく混ぜ合わせます。
- フライパンに油をひき、2を流し込み、弱火でじっくりと両面を焼きます。
- 焼き色がついたら、食べやすい大きさに切り、お皿に盛り付けます。
- お好みでネギや大葉を散らし、醤油をかけて完成です。
- ポイント
- 山芋キムチの塩味があるので、醤油は控えめにしましょう。
- チーズや豚肉、シーフードなどを加えても美味しくいただけます。
- お好みで、鰹節やマヨネーズをかけても美味しく頂けます。
- アレンジ方法
- お好み焼き風: キャベツや豚肉を加えて、お好み焼き風にアレンジするのもおすすめです。
- 磯辺焼き風: 焼き海苔で巻いて、磯辺焼き風にするのも美味しいです。
≪山芋キムチとツナの和風パスタ≫
- 材料
- 山芋キムチ:100g
- ツナ缶:1缶
- パスタ:100g
- 醤油、ごま油:各大さじ1
- 大葉や海苔:適量
- 作り方
- パスタを茹でます。
- 山芋キムチ、ツナ、醤油、ごま油を混ぜてソースを作ります。
- 茹で上がったパスタに2を絡め、大葉や海苔を散らして完成です。
スープや鍋料理への活用方法
スープや鍋に加えると旨味がアップ
≪山芋キムチチゲ≫
- 材料
- 山芋キムチ: 150g
- 豚バラ肉: 100g
- 豆腐: 1/2丁
- 長ネギ: 1/2本
- えのき: 1/2袋
- だし汁: 400ml
- コチュジャン: 大さじ1
- 醤油: 大さじ1
- ごま油: 大さじ1
- 作り方
- 豚バラ肉、豆腐、長ネギ、えのきを適当な大きさに切ります。
- 鍋にごま油をひき、豚バラ肉と山芋キムチを炒めます。
- だし汁、コチュジャン、醤油を加え、煮立たせます。
- 豆腐、長ネギ、えのきを加え、具材に火が通るまで煮込みます。
- ポイント
- コチュジャンの量はお好みで調整してください。
- きのこや野菜は、お好みのものを加えても美味しくいただけます。
≪山芋キムチと鶏肉のスープ≫
- 材料
- 山芋キムチ: 100g
- 鶏もも肉: 1枚
- 長ネギ: 1本
- だし汁: 500ml
- 醤油: 大さじ1
- ごま油: 少々
- 作り方
- 鶏もも肉は一口大に、長ネギは斜め切りにします。
- 鍋にだし汁、鶏もも肉、山芋キムチを入れ、煮込みます。
- 鶏肉に火が通ったら、長ネギ、醤油を加え、ひと煮立ちさせます。
- 仕上げにごま油をたらします。
- ポイント
- 鶏肉の代わりに、豚肉や魚介類を使っても美味しくいただけます。
- お好みで、溶き卵を加えても良いでしょう。
保存期間延ばすテクニックとは
効果的な方法
- 保存容器にこだわる
- 冷蔵保存
- 酸化を防ぐ
1.保存容器にこだわる
キムチは発酵食品です。発酵が進むとガスが発生する可能性もあります。そのため密封性の高い保存容器を使用すると良いでしょう。キムチ専用の保存容器は、衛生面に優れたステンレス製で多いです。容器内に空気が残らないようにできるだけ容器にいっぱい入れるとより効果的です。
※当店で扱っている食器はすべて韓国から仕入れています。お料理を引き立てながら、温かいものは温かく冷たいものは冷たくいただける美しい食器たちでございます。キムチ容器は名前のとおりキムチを少しでも長く美味しく保存するためのものです。もちろんキムチだけでなく他商品にもご使用していただけます。
2.冷蔵保存
キムチは低温で保存することで発酵の進行を遅らせることができます。そのため家庭では冷蔵が必須です。チルド室がある場合はチルド室へ保存をおすすめします。ない場合は、冷蔵庫のドアポケットは開閉で温度変化が大きいため、なるべく冷蔵庫の奥へ入れましょう。
3.酸化を防ぐ
保存料や添加物が入ってないキムチは賞味期限が短いので早めに食べきることをおすすめします。発酵食品であるキムチは、空気に触れることで発酵が促進され、酸化が進みます。そのため、食べる際は、清潔なお箸やトングで、食べる量だけ取り出し、一度取り出したキムチは容器に戻さないようにしましょう。
※冷凍保存について
冷凍保存はあまりおすすめできません。野菜類を使用したキムチは、水分も多く含んでいるため、冷凍保存し、解凍すると水っぽくなります。そのため、味の品質が悪くなってしまいます。
韓国流伝統的な山芋活用法を知る
伝統文化から誕生した発酵食品としてあがめられる理由
山芋は、古くから漢方薬の材料として用いられていました。疲労回復や消化促進などの効果があるとされ、薬膳料理に利用されています。そのため、高齢者食・病人食としてもおすすめです。そのため、生命力や健康を祈る祭祀において、神聖な食材として扱われたと考えられます。現在では、日常食として、すりおろした山芋をもとに、ジョン(韓国風のお好み焼き)の材料にしたりや粥に入れたりとして親しまれています。
山芋を使った料理は、韓国の伝統的な祭祀でも供えられることがあります。韓国では、古くから自然との調和や健康を重視する伝統的な価値観があり、山芋はそのような価値観に合致する食材として、大切にされてきたからでしょう。
韓国家庭料理ならではの調理法2選
・山芋ジョン (산약전)
ジョンは、韓国風のお好み焼きのような料理で、山芋をすりおろして生地に混ぜ込むことで、ふんわりとした食感に仕上がります。消化が良く、子供からお年寄りまで楽しめる一品です。
材料は≪山芋・小麦粉・卵・ネギやニラなどの野菜・塩、コショウ≫などあれば簡単に作ることが出来ます。作り方は、山芋はすりおろし、他の材料と混ぜ合わせ、フライパンで両面を焼くだけです。お好みで構いませんが、醤油ベースのタレにつけていただきます。
・山芋粥 (산약죽)
山芋粥は、消化器官に優しい伝統的な朝食や病人食です。滋養強壮効果があり、体調が悪い時でも安心して食べられます。
材料は≪山芋・米・水・塩≫のみでお米を炊く工程とほぼ同じです。作り方は、山芋をすりおろし、米と一緒に煮込みます。お好みで塩を少々まぶし完成です。
いかがでしたか?山芋と長芋の違いから始まり、山芋キムチが人気を集める理由、その豊富な栄養価と健康・美容効果について詳しく解説いたしました。長芋の旬や美味しい選び方、豊田商店おすすめの山芋キムチ、そして余った山芋キムチを活用するリメイクレシピまで。さらに、山芋キムチの保存期間を延ばすテクニックや、韓国の伝統的な山芋活用法などなど、、、。
山芋キムチは、その独特の食感と風味だけでなく、健康や美容にも嬉しい効果が期待できる、まさに万能な食材です。ぜひこの記事を参考にして、山芋キムチを日々の食卓に取り入れてみてください。きっと、その美味しさと健康効果に魅了されるはずです。